第 51 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース | |||||||||||||||||||||||
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症例の概要・問題点 | |||||||||||||||||||||||
症例 | 56歳、女性 | ||||||||||||||||||||||
既往歴 | 甲状腺機能亢進症 | ||||||||||||||||||||||
現病歴 | 平成11年11月、痔にて某外科受診時、骨盤内腫瘤を指摘された。 同月、某産婦人科医院にて変性子宮筋腫と診断された。 平成12年4月、手術目的で同産婦人科に入院したが、発熱、下腹部痛があり CRP 13.5, WBC 16400で子宮留膿腫を認めた。抗生物質により症状の改善を みたが、悪性腫瘍も否定できないため、精査加療の目的で本大学産婦人科へ 転院した。5月16日、腹式子宮全摘術+両側付属器摘出術が行われた。 術前の腫瘍マーカー:CA125:63.1 |
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手術時所見 | 子宮は横行結腸、左卵管、右附属器部腫瘤と炎症性癒着していた。 子宮前壁は膀胱と癒着をしていた。 臨床的には、子宮内膜症を疑ったがなんらかの炎症あるいは 腫瘍病変も否定できないとの見解だった。 |
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肉眼所見 | 子宮体部には限局性、貫壁性に、3x3x2.5cm大の黄色調、辺縁不明瞭な病変を認めた。 また右卵管、卵巣部は一塊であり、正常構造ははっきりしなかったが割面では体部と 同様の病変が認められた。左卵管は腫脹があったが、左卵巣に著変はなかった。 |
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問題点 | 病理組織診断 | ||||||||||||||||||||||
最終病理診断 | Actinomycosis. | ||||||||||||||||||||||
提出標本 | 右卵巣病変 | ||||||||||||||||||||||
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