第 51 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース
演題番号 07
部位/臓器 腹膜,後腹膜および関連組織 後腹膜
演題名 後腹膜腫瘍の一例
出題者および所属
焦 宇飛、菅井 有、上杉憲幸、中村眞一(岩手医科大学臨床病理)
症例の概要・問題点
症例 75歳、女性
主訴 右腹部腫瘤
家族歴 特記すべき事なし
既往歴 虫垂炎 (32歳)、子宮筋腫 (44歳)。
現病歴 平成10年4月頃より頻尿のため岩手医科大学泌尿器科を受診したが、精査の結果異常は,
指摘されなかった。その後特に症状は認められなかったが、平成11年7月頃より右側腹部に
腫瘤が触れるため岩手医科大学第1内科を受診した。
CT、Echo等で後腹膜の大動脈周囲(総腸骨分枝部付近)を中心に腫瘍性病変が疑われたため、
同大学泌尿器科転科後、12月8日手術となった。

手術標本の所見 比較的限局した、大きさ85x65x48mmの充実性腫瘍性病変で、被膜形成を認めた。
割面は、黄(白)色で、壊死と出血は認められなかった。


問題点 病理組織診断
最終病理診断 Sclerosing epithelioid fibrosarcoma.

配布標本 腫瘍組織