第 51 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース
演題番号 04
部位/臓器
演題名 著しい石灰化を伴った膵腫瘍の一例
出題者および所属
南條 博1、星 尚人1
川村公一2、増田弘毅2
1 由利組合総合病院病理、2 秋田大学医学部病理学第二講座)

症例の概要・問題点
症例 38歳、女性
主訴 なし
既往歴 子宮筋腫で経過観察中
現病歴 平成11年12月に子宮筋腫の術前検査で腹部X線検査を施行したところ、
左上腹部の石灰化陰影を指摘された。精査で膵尾部腫瘍と診断され、
平成12年3月23日に膵尾部脾臓切除術が施行された。
術前生化学検査で75g OGTTで軽い耐糖能異常を認めたが、血清アミラーゼ値は正常だった。
CEA、CA19-9値も正常だった。

肉眼所見 約6x5x4cm大の、著しく石灰化した、被包化された硬い腫瘍を膵尾部に認めた。
割面で石灰化の中に黄白色弾性軟の充実性病変、及び出血と小さな嚢胞状病変を認めた。


問題点 診断(および悪性度)について御検討ください。
最終病理診断 Solid pseudopapillary tumor.

配付標本 切除膵腫瘍部 (YU001458)