第 51 回 日本病理学会東北支部学術集会（ＪＳＰ −ＴＮ）　抄録データベース
演題番号 02 部位/臓器 消化管　食道 演題名 MIC2陽性食道悪性腫瘍の一例 出題者および所属 飯島　信1、前沢千早1、増田友之1、 佐藤信博2、池田健一郎2、石田　薫2、 菅井　有3、上杉憲幸3 （1岩手医科大学第2病理、2同第1外科、3岩手医科大学臨床病理）
症例の概要・問題点
症例	56歳、男性
主訴	嚥下困難
既往歴	特記すべきことなし
現病歴	平成6年12月より嚥下困難を認めた。平成7年4月3日近医より紹介され当科を受診した。 上部消化管内視鏡にて胸部下部食道に隆起性病変を認め、 生検にて低分化型食道扁平上皮癌と診断された。 同年4月17日右開胸開腹胸部食道全摘術を施行した。術後、化学療法を1クール施行し、 慈恵医大にて免疫療法を受けた。1年後に腫瘍が腹壁に再発し、さらに半年の経過で死亡した。
問題点	本腫瘍をextra-skeletal Ewing's sarcomaと診断してよいか？
最終病理診断	Extra-skeletal Ewing's sarcoma.
配布標本	手術で採取した食道腫瘍組織 腫瘍細胞はPAS陽性、diastase反応にて消化。免疫組織化学染色の結果 Cytokeratin (-), EMA (-), LCA (-), UCHL-1 (CD45) (-), L-26 (CD20) (-), S-100 (-), Vimentin (+), Desmin (-), MIC2 (CD99) (+), NSE (-), Leu7 (-).