第 55 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP
−TN) 抄録データベース |
演題名 |
ハンセン氏病を疑われた顔面皮膚の潰瘍性多発硬結の一例 |
出題者および所属 |
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鎌田 義正1)、八木橋操六1)、中野創2)
1) 弘前大学医学部附属病院・病理部、2) 同皮膚科 |
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症例の概要・問題点 |
症例 |
49歳、女性 |
主訴 |
左視力低下、顔面皮膚の多発硬結 |
家族歴 |
特になし。 |
既往歴 |
1996年椎間板炎と鉄欠乏性貧血で某院に入院。その他に通院歴はない。 |
現病歴 |
5、6年前から顔面に皮疹が出現。徐々に拡大し頚部に及んだ。
左角膜潰瘍による左視力低下もあり、2002年4月30日当院眼科に紹介入院直後、同皮膚科に頼診となった。受診時、顔貌にひきつれがあり、広範な皮下硬結と多発潰瘍が見られた。臨床的にはハンセン氏病が強く疑われた。なお、顔貌のひきつれは5、6年前から見られた。
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現症 |
左眼瞼、鼻、左口角周囲に融合した種々の大きさの皮下硬結、組織破壊、多発潰瘍が見られた。左眉毛が消失し、左鼻翼、左口角部にひきつれを認めた。前頚部から前胸部にかけて硬い結節を触知し、一部に潰瘍と出血を伴う。5月2日に前頚部の皮下硬結を生検した(配布標本)。その他、前腕部から手背にかけての皮膚は高度に乾燥.両側の全手指は白癬様局面であった。
入院時臨床検査成績では貧血(Hb9.6g/dl)の他特に異常所見なし。ツ反陰性。 |
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問題点 |
病理診断(とくに病因) |
最終病理診断 |
Cutaneous granuloma trichophytium. (Trichophyton ruburum.) |
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