第 52 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース | |||||||||||||||||||||||
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症例の概要・問題点 | |||||||||||||||||||||||
症例 | 生後2日女児 | ||||||||||||||||||||||
家族歴 | 妊娠中の所見、出生前診断には特に問題はなかった。 | ||||||||||||||||||||||
現病歴 | 39週、3460g、吸引分娩で出生。アプガースコア8点(1分)。全身状態に間題なく、 同日より経口摂取を開始したが、数回の嘔吐がみられていた。 腹部膨満に加えてチアノーゼも出現した。 X線上、腹部に多量のfree airを、胸部左下肺野に異常陰影を認め、 1) 先天性横隔膜ヘルニア、2) 消化管穿孔による新生児腹膜炎、 の術前診断にて緊急手術となった。 |
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手術所見 | 1) 横隔膜ヘルニアは食道裂孔に接し30×15mmであった。 2) 横隔膜より大網と胃が胸腔内に脱出していた。 3) 先天性胃後壁穿孔による新生児腹膜炎が存在した。 4) 横隔膜欠損部の胸腔面には、ヘルニア嚢と癒着するように肺様組織があり、 気管様の索状物、血管をそれぞれ切離結紮しヘルニア嚢とともに切除した。 |
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問題点 | 病理診断 | ||||||||||||||||||||||
最終病理診断 | Extralobar sequestration with congenital cystic adenomatoid malformation type ?. | ||||||||||||||||||||||
配布標本 | 肺外分画症と思われる組織とヘルニア嚢の一部。 | ||||||||||||||||||||||
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