第 52 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース
演題番号 06
部位/臓器 軟部組織 上肢
演題名 右肩軟部腫瘍の一例
出題者および所属
本間慶一1)、今泉 聡2)、守田哲郎2)
根本啓一1)、太田玉紀1)、平田泰治2)
小林宏人2)、伊藤拓緯2)

1) 新潟がんセンター病理
2) 新潟がんセンター整形外科

症例の概要・問題点
症例 20歳、女性
経過 平成11年7月、友人に右肩の腫瘤を指摘され、当院整形外科受診。
初診時、右肩前面に約6x8cmの弾性硬、非可動性の楕円形腫瘍を触知した。
疼痛、熱感などはなく、血液、生化学上も著変はなかった。
8月23日、手術施行。術中所見では周囲の関節包、
三角筋などに癒着を認め悪性を疑うも、術中迅速で悪性とは判断し得ない
spindle cell tumorとの報告であったため、marginal sectionに留めた。
しかし、切除標本の病理ではlow-grade malignancyの報告であったため、
局所に対し照射を施行した。
術後1年4ヵ月の現在まで、再発、転移はない。


問題点 病理診断並びに悪性度
最終病理診断 Low-grade fibromyxoid sarcoma.(Evans)

配布標本 腫瘍組織 (2枚)