第 52 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース
演題番号 03
部位/臓器 神経系,下垂体,松果体 中枢神経系
演題名 髄膜腫瘍の1例
出題者および所属
星 暢夫1), 杉野 隆1), 佐藤 園美2),
鈴木 利光1)
1) 福島医大・医・第2病理, 2) 福島医大・医・脳神経外科

症例の概要・問題点
症例 18歳,女性
主訴 頭痛
家族歴 特記すべきこと無し
既往歴 3歳時,右股関節形成術を施行される。
現病歴 1999年8月上旬より持続する頭痛が出現。悪心・嘔吐も伴うようになったため,
8月25日に福島医大付属病院脳神経外科を受診した。
精査の結果,前頭葉から頭頂葉にかけて左右両側にわたる7cm大の硬膜と連続する腫瘍を認めた。
meningiomaの臨床診断のもと同日に入院となり,9月16日に腫瘍摘出術が施行された。

手術所見 腫瘍は上矢状洞の壁より発生しており,大脳鎌を左右に2分する形で発育していた。
黄白色調の固い腫瘍であり,周囲との境界は明瞭であった。脳実質への浸潤は認めなかった。
11月6日に退院となるが,2000年2月,同部位に1cm大の腫瘍の再発を認めた。
4月20日より両下肢の麻痺が出現し、MRIにて腫瘍が4cm大に増大したため
4月24日に2回目の入院となり,5月1日に腫瘍摘出術が施行された。


問題点 病理組織診断
最終病理診断 Myxofibrosarcoma.

配布標本 標本?:第1回目入院時に摘出された腫瘍 標本?:第2回目入院時に摘出された腫瘍