第 52 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース | |||||||||||||||||||||||
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症例の概要・問題点 | |||||||||||||||||||||||
症例 | 生後7ヶ月の女児 | ||||||||||||||||||||||
家族歴 | 特記すべき事項なし | ||||||||||||||||||||||
出生歴 | 在胎38週6日、体重2800gで出生。出生時に特に問題はなかった。 | ||||||||||||||||||||||
既往歴 | 生来健康で、特記すべき事項なし。 | ||||||||||||||||||||||
現病歴 | 平成12年10月10日右手の動きが鈍いことに両親が気付き、救急センターを受診した。 受診時、右側片麻庫を認めたが、意識レベルの低下はみられなかった。 頭部CTにて左前頭葉から側頭葉に及ぶ、大きさ約5x4cm程の結節性病変が認められた。 病変は周囲と境界明瞭な、辺縁にcysticな部分を伴うややlow densityな腫瘍性病変で、 腫瘍組織内部には出血を伴い、造影CTで腫瘍陰影の増強はみられなかった。 また、病変周囲の浮腫状変化は認めず、頭蓋骨に接する部分もみられなかった。 脳腫瘍の診断にて、同年11月6日腫瘍全摘出術が施行された。 |
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術後経過 | 術後経過は良好であったが、術後腫瘍の再増大を認め、 約1ヶ月後には術前とほぼ同様の大きさまで増大し、 同年12月22日、再手術が施行された。 |
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問題点 | 病理組織診断 | ||||||||||||||||||||||
最終病理診断 | Primitive neuroectodermal tumor. | ||||||||||||||||||||||
配布標本 | 摘出された腫瘍本体(11月6日摘出時の検体)。 | ||||||||||||||||||||||
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