| 第 68 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース | |||||||||||||||||||||||
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| 症例の概要・問題点 | |||||||||||||||||||||||
| 症例 | 35歳 女性 | ||||||||||||||||||||||
| 既往歴 | 平成17年2月,腸重積で回盲部切除. | ||||||||||||||||||||||
| 現病歴 | 平成20年9月下旬からの右季肋部痛,背部痛を訴えて受診.現症に異常なし. CRP6.05以外に血液生化学データ上の異常値なし. 同日にCTを施行し,多発性肝腫瘍を認め,転移性肝癌が疑われた. 腫瘍マーカー(CEA, CA19-9, CA125, AFP)には,異常値なし. 大腸内視鏡で原発巣と考えられる腫瘍は認められなかったが,痛みの増強および嘔吐があり入院. 翌朝の2回目の回診時に,心肺停止状態で発見.一旦は心拍再開もみられたが,死亡した. |
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| 剖検所見 | 肝両葉に多発腫瘍を認め,右葉漿膜面に接する最大径の腫瘍の出血・破裂を認め, 腹腔内に約1700mlの出血が認められた. 剖検摘出臓器に原発巣は明らかでなく,外表観察上も異常は認められなかった. |
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| 問題点 | 肝腫瘍の病理組織診断 | ||||||||||||||||||||||
| 最終病理診断 | Malignant peripheral nerve sheath tumor (MPNST), epithelioid type. | ||||||||||||||||||||||
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