第 68 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース | |||||||||||||||||||||||
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症例の概要・問題点 | |||||||||||||||||||||||
症例 | 34歳 女性 | ||||||||||||||||||||||
臨床経過 | 上気道炎にて受診した近医で甲状腺腫大を指摘された. CTにて甲状腺腫瘍を認め,採血でカルシトニン,CEAの上昇を認めた. 穿刺吸引細胞診にてClass V,medullary carcinomaと診断され,甲状腺全摘術が施行された. 術前の各種検査にてmultiple endocrine neoplasia (MEN) 2Aは否定的であり,家族歴にもMEN2Aや 髄様癌は認めないことより,散発性の甲状腺髄様癌と考えられた. |
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病理所見 | 腫瘍細胞は比較的均一な大型類円型核を有し,細胞質は顆粒状で多角形,紡錘形の形態を示していた. 主に索状,シート状構造を呈していたが,コロイドを有する濾胞状構造も混在していた. 免疫組織化学的に腫瘍細胞は,充実性,濾胞状のどちらの領域でも,calcitonin,CEA, chromogranin Aに陽性であり,一方thyroglobulinにも陽性であった. |
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配布標本 | 手術摘出標本 | ||||||||||||||||||||||
問題点 | 病理診断 | ||||||||||||||||||||||
最終病理診断 | Mixed medullary and follicular carcinoma | ||||||||||||||||||||||
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