第 68 回 日本病理学会東北支部学術集会（ＪＳＰ −ＴＮ）　抄録データベース
演題番号 13 区分 B. 典型的・教育的・その他の症例 部位/臓器 乳腺 演題名 両側乳癌の一例 出題者および所属 日下部 崇1)，星 サユリ2,3)，阿部 正文2,3)， 鈴木 利光1) 1) 福島県立医科大学医学部 病理学第二講座 2) 福島県立医科大学附属病院 病理部 3) 福島県立医科大学医学部病理学第一講座
症例の概要・問題点
症例	58歳 女性
現病歴	2007年10月，MMG検診にて要精査となり福島医大附属病院乳腺外科を受診．視触診にて異常なし． MMGにて両側にspicula様の所見あるも，USでは異常なく，放射状瘢痕の疑いで経過観察となる． 2008年7月，follow-up MMGにて両側乳房に前回と同様のspicula(+)． USでは両側に腫瘤非形成性のlow echoic lesionが認められた(右 7.6mm，左 10.1mm)． FNACにて両側ClassV．CNBにて右：malignant (DCIS)，左：suspicious． 2008年10月，両側乳房部分切除術．
肉眼所見	両側とも小硬結巣あるも明らかな腫瘤形成は見られない．
配布標本	左側硬結部
問題点	病理組織診断(背景病変と浸潤の評価について)．
最終病理診断	Noninvasive ductal carcinoma in sclerosing adenosis