第 68 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース | |||||||||||||||||||||||
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症例の概要・問題点 | |||||||||||||||||||||||
症例 | 50代 男性 | ||||||||||||||||||||||
既往歴 | 涙のう腫脹(1年前よりプレドニン1T,ダーゼン1Tを服用中) | ||||||||||||||||||||||
現病歴 | 夏休みが終わり(小学校の教員),職場に復帰した際に物忘れが目立つようになった. 運転も怖くなったとの事.9月5日Aメンタルヘルス科受診し脳腫瘍が疑われたため, 9月8日B脳神経外科を紹介された. MRIで右前頭葉と側頭葉に腫瘤様所見を認めたため当院を紹介. 9月18日,手術目的で当院脳神経外科入院となった.初診時はJCS2(見当識障害がある), 運動系に左右差なく,MMSE(認知機能検査)15点(認知障害がある可能性が高い)であった. |
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手術所見 | 右前頭開頭にて,病変の一部をen blocに摘出. | ||||||||||||||||||||||
術後経過 | 術後MRI高信号域,造影でエンハンスされる部分が左前頭葉に進展. 臨床経過,画像所見からは悪性疾患が疑われた. |
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配布標本 | 摘出された右前頭葉.MRIでは正常脳細胞に腫瘍細胞が混在するgliomatosis cerebriの 状態と予想されていた. |
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問題点 | 病理組織診断 | ||||||||||||||||||||||
最終病理診断 | Multiple sclerosis (Marburg type) | ||||||||||||||||||||||
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