第 67 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース
演題番号 24 区分 A. 難解・問題症例
部位/臓器 泌尿器 腎・尿管
演題名 臨床的に尿管癌の診断で腎尿管全摘術が施行された1例
出題者および所属
川崎 隆1),大橋 瑠子2),太田 玉紀1)
本間 慶一1),根本 啓一1),若木 邦彦3)
1) 新潟県立がんセンター新潟病院 病理部
2) 新潟大学大学院医歯学総合研究科 分子細胞病理学分野
3) 新潟県立新発田病院 病理検査科
症例の概要・問題点
症例 66歳 男性
臨床診断 左尿管癌
既往歴 中学生時に虫垂炎で手術
家族歴 特になし
現病歴 入院3ヶ月前にドックで左腎の異常を言われた.
2ヶ月前に近医のCTで左尿管上部に索状の腫瘤を指摘された.1ヶ月前に病院泌尿器科受診.
尿細胞診はClass ?a,CTで左尿管壁の肥厚と傍大動脈リンパ節の腫大があり入院した.
逆行性腎孟造影では左上部尿管の狭窄があり,分腎尿細胞診ではclass ?(TCC,G1-G2)であった.
左尿管癌,傍大動脈リンパ節転移の診断で左腎尿管全摘術+リンパ節郭清を行った. 術中左内腸骨動脈周囲に腫瘤があり,併せて切除した.
入院時所見 身長149cm, 体重47kg, WBC 6700/μl(Seg 58.4, Ly 25.6, Ba 0.3, Eo 8.4, Mo 7.2),
RBC 442x104/μl, Hb 13.9g/dl, Ht 40.7%, Plt 22.6x104/μl, TP 8.2g/dl,
Alb 4.38g/dl, GOT 22IU/L, GPT 14IU/L, γ-GTP 29IU/L, LDH 171IU/L, ALP 144IU/L, BUN 13.5mg/dl,
Cre 0.7mg/dl, Na 139mEq/L, K 4.4mEq/L, Cl 103mEq/L
配布組織 1) 尿管部の腫瘤,2) 内腸骨動脈周囲の腫瘤

問題点 組織像をどう考えるか
最終病理診断