第 67 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース
演題番号 15 区分 B. 典型的・教育的・その他の症例
部位/臓器
演題名 私の工夫コーナー;パネル「病理のお仕事」
出題者および所属
浅野 重之
いわき市立総合磐城共立病院 病理科
症例の概要・問題点
要旨 (1) 企画のきっかけ.「病理」は,縁の下の力持ちとか,無くてはならない存在とか,臨床側から言われていたが,臨床家の中でも実際の病理業務を熟知している方は少なかったと思われる.磐城共立病院でもほぼ同じであり,病理診断が単に検査の一部であると患者に説明している現状を知ったのをきっかけにして,病院における「病理」の存在を確立しようと考えた.そのために,医師を含めた職員をはじめいわき市民を対象にして病理業務のPRをし,結果的には「顔の見える病理医」を目指すことを企画した(平成19年8月17日.第1回管理者とのヒアリング).

(2) 病理PRパネルの掲示.「病理業務」については難しい用語が多いので,安易な文章や絵を使い,市民に溶け込めるようにした.さらに病理もチーム医療の一員であることを印象付けることを念頭に置いた.PRパネル「病理のお仕事」を病理科の廊下に掲示(平成19年12月4日.A4版12枚).

(3) 病理PRパネルの反響,評価.来訪者,患者,付き添い者および職員がPRパネルを眺めている光景を目にする.ゆっくりではあるが,病院における「病理」の存在につき普及し続けている.
意見
? わかりやすい説明である.
? 業務内容を今まで知らなかった.
? ホームページでは得られない知識である.
? 市民公開講座で話してもらいたい.
? 院内の他部署でも作製し,掲示したい.
? 広報誌に投稿してさらに病理の普及をしてください.
(平成20年2月14日.病院機能評価予備審査委員).
? 中央検査部門のPRも企画をするように (平成20年3月27日. 第2回管理者とのヒアリング)
? 来る平成20年7月9日・11日病院機能評価本審査(Ver.5)では??
以上,パネル「病理のお仕事」の掲示を通して「顔の見える病理医」を目指しています.会員の皆様方からのご意見をお願いいたします.