第 67 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース
演題番号 06 区分 B. 典型的・教育的・その他の症例
部位/臓器
演題名 肝腫瘤の一例
出題者および所属
谷内 真司1), 石田 和之1), 渡辺 みか1), 苅谷 嘉之1),
藤島史 喜1), 岩崎 隆雄2), 関口 悟3), 笹野 公伸1)
1) 東北大学病院病理部
2) 同 消化器内科
3) 同 移植・再建・内視鏡外科
症例の概要・問題点
症例 66歳,男性
主訴 特になし
現病歴  他院にて,平成元年に多発肝腫瘤を指摘され,その後経過を観察されていた.
 平成19年2月および9月の腹部CT検査にて,S4およびS6の腫瘤がいずれも増大を示したため,精査および肝生検が施行された.

 平成20年3月に当院へ紹介された.精査ではCT, MRIで肝S4-8に長径11cm, S6に6.2cmの腫瘤を認め,他にS2やS6にも小さな結節を認めた.また,肺にも複数個の結節影を認めたが小型であり,質的診断には至らなかった.なお,腫瘍マーカーを含め血液データに異常は認められず,感染症は陰性である(HBV(-),HCV(-)).

 平成20年4月に肝切除術(S4-8とS6の腫瘤切除)を施行した.組織学的にはいずれも同様の所見であり,多発病変であった.
 
配布標本 S6肝腫瘤の切除標本(1枚)

問題点 組織診断
最終病理診断