第 67 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース | |||||||||||||||||||||||
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症例の概要・問題点 | |||||||||||||||||||||||
症例 | 75歳 男性 | ||||||||||||||||||||||
既往歴 | 高血圧,糖尿病,大腸ポリープ(12年前ポリペクトミー) | ||||||||||||||||||||||
家族歴 | 父 胃癌 | ||||||||||||||||||||||
現病歴 | 5年前,検診で胃粘膜下腫瘍を指摘されたが,近医で経過観察となっていた. 3年前,胃の検査において著明な胃の圧迫が認められたため,当院消化器外科へ 紹介となり,開腹下に小網内腫瘍と後腹膜腫瘍を摘出した(第1回手術). 今回,上腹部圧迫感を自覚したため,腹部CT検査を行ったところ,腹腔内に径約10cmの腫瘤が認められ,再び当院消化器外科へ紹介となった.開腹術が行われ,空腸間膜と十二指腸後壁にそれぞれ腫瘍が認められ摘出した.また,それらの周囲にも径1.5cm以下の腫瘍が多数認められ,可及的に摘出した(第2回手術). |
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病理組織像 | 第1回手術 小網内腫瘍: 粘液腫状変化を伴い脂肪細胞が増殖,一部に骨形成巣 後腹膜腫瘍: 成熟脂肪細胞が一様に増殖 第2回手術 空腸間膜腫瘍: 粘液腫状変化を伴い脂肪細胞が増殖(第1回手術の小網内腫瘍とほぼ同様の組織像) 十二指腸後壁腫瘍: 紡錘形細胞が増殖 腹腔内小腫瘍:骨形成腫瘍 |
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配布標本 | 各腫瘍のHE像を印刷配布 | ||||||||||||||||||||||
問題点 | 病理診断 | ||||||||||||||||||||||
最終病理診断 | Dedifferentiated liposarcoma | ||||||||||||||||||||||
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