第 66 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP
−TN) 抄録データベース |
出題者および所属 |
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1)八戸市立市民病院 病理
2)同 泌尿器科
板橋 智映子1,方山 揚誠1,田村 将司2,
石井 智彦2,相馬 文彦2
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症例の概要・問題点 |
症例 |
80歳,男性
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家族歴 |
特記すべきことなし
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既往歴 |
高血圧,高脂血症
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現病歴 |
平成19年8月末ごろから食欲不振,微熱が出現した.9月末に近医にて血蛋白尿を指摘され,当院泌尿器科を受診した.膿尿,CRPの上昇を認めたため,抗生剤が投与されたが改善は認められなかった.また尿の培養検査は陰性で尿細胞診はclass IIであった.腎エコーでは左腎上極に6.5cm大の腫瘤様病変を認めた.CT, MRIでは左腎から腎周囲におよぶ炎症あるいは腫瘍性病変が疑われた.確定診断のため,手術が施行された.
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肉眼所見 |
腎上極に5.5x4.8cm大の境界不明瞭な白色の腫瘤が認められた.腎の被膜は肥厚していた.腫瘤の一部では膿瘍が認められた.腎孟の拡大は見られなかった.
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配布標本 |
左腎腫瘍
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問題点 |
腫瘍の病理組織診断
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最終病理診断 |
Collecting duct carcinoma with sarcomatoid change.
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