第 66 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース
演題番号 20 区分 A. 難解・問題症例
部位/臓器 唾液腺
演題名 耳下腺腫瘍の一例
出題者および所属
函館五稜郭病院 パソロジーセンター1),耳鼻咽喉科2)

池田 健1),関 伸彦2)
症例の概要・問題点
症例 60歳代 女性

現病歴  20年来,右耳下腺部腫瘤を自覚していた.急激に増大してきたため当院耳鼻咽喉科を受診,まもなく右耳下腺浅葉摘出術が施行された.

病理所見 皮膚を含め摘出された腫瘤は,最大径10cm, 球形,その割面はおおむね均一で光沢のある白色・黄白色調を呈した.肉眼的には境界鮮明であるが,組織学的には周囲組織への浸潤性増殖が認められた.

配布標本 腫瘍全体から78個のブロックを作成した.配布標本は腫瘍のほぼ中央.


問題点 病理組織診断.

最終病理診断 紡錘形細胞からなる肉腫様の高悪性成分を伴ったepithelial-myoepithelial carcinoma.