第 66 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース
演題番号 11 区分 B. 典型的・教育的・その他の症例
部位/臓器 軟部 胸/腹部
演題名 小児の前胸部に発生した皮下腫瘤の一例
出題者および所属
1 福島県立医科大学医学部病理学第1講座
2 福島県立医科大学医学部病理学第2講座

喜古 雄一郎1,北條 洋1,杉野 隆2,阿部 正文1
症例の概要・問題点
症例 2歳,男児

現病歴 生下時より右胸部に「赤いあざ」を認めた.6ヵ月時に皮下腫瘤として触知.その後徐々に増大し,1年8ヶ月時に血管腫と診断された.腫瘤は直径約6cm,弾性硬,辺縁との境界は明瞭で可動性は良好. CT上,腫瘍は大胸筋を置換するように増殖するが,胸壁・肋骨への浸潤はないと判定された.2歳6ヶ月時,血管腫の診断で部分切除術が施行された.

肉眼所見 摘出腫瘍は7.5x6.0x3.5cm大,赤褐色に白斑模様で大理石調の特異な割面像を呈した.

配布資料 摘出標本


問題点 病理組織診断

最終病理診断 Nuchal type fibroma.