第 66 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP
−TN) 抄録データベース |
演題番号 |
24 |
区分 |
B.典型的・教育的・その他の症例 |
演題名 |
高度の神経性肺水腫と心筋収縮帯壊死(CBN)を呈したクモ膜下出血の1剖検例 |
出題者および所属 |
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みやぎ県南中核病院 1研修医 2病理科 3消化器科 4神経内科
小峰 啓吾1, 大藤 高志2, 二井谷 友公3, 及川 崇紀4,
渋谷 聡4, 望月 廣4
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症例の概要・問題点 |
症例 |
33才 女性
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既往歴/家族歴 |
3ヶ月前に交通事故で後頭部に血腫を作ったこと以外には特記すべきことなし.高血圧の加療(-).
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現病歴 |
死亡する5日前,運動会の母親競争で走り手足のしびれと頭痛(前頭部と後頚部)を感じ,良くならないので当院救急外来を受診した.受診時に神経学的異常所見は認められず,鎮痛剤で症状は改善した.亡くなる3日前に再度神経内科を受診したが,神経学的異常所見は認められなかった.
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当日の経過 |
17時半過ぎ腹痛でトイレに行ったきり出てこないので18時15分頃家人が見に行ったところ左側臥位で倒れていて意識がなかった. 18時29分救急隊到着し,CPAに対して心肺蘇生を行いながら当院救急外来に搬送した(この時の心電図は不全収縮で鼻腔,口腔から淡血性泡沫状液が出ていた).来院時には心肺活動停止,瞳孔散大,対光反射喪失の状態であった.心肺蘇生に反応なく19時26分死亡と判定され,翌朝剖検された.
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剖検所見 |
(1) 左IC-PC動脈瘤破裂によるクモ膜下出血と小脳扁桃ヘルニア(脳重1160g),(2) 高度の肺浮腫/肺うっ血+肺出血(肺 600;600g),(3) CBN,(4) 高血圧性腎症,(4) 橋本甲状腺炎.
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配布標本 |
肺と左室壁
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最終病理診断 |
Neurogenic pulmonary edema.
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