第 66 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース | |||||||||||||||||||||||
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症例の概要・問題点 | |||||||||||||||||||||||
症例 | 8歳,男児. |
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生後6ヶ月時に腎芽腫(stage H)の診断にて左腎摘出,化学療法を施行された. その経過中にveno-occlusive disease を併発したが対症療法で軽快した. 1歳6ヶ月時に腹膜に再発し,病変摘出,化学療法,及び自己末梢血幹細胞移植併用の大量化学療法を施行された. その後は再発なく経過観察されていたが,今回CTにて肝に径約2cmの結節状病変が発見された.過去の画像を見直してみると,2年前のCTで,enhanced CTでようやく検出できる径数ミリの病変が認められた. 画像上ではfocal nodular hyperplasiaが最も考えられ,その後さらに半年間経過観察されたが,若干の増大傾向を認めたため,今回手術で摘出した. |
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配布した標本 | その代表的割面である. |
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問題点 | 1)病理組織診断はfocal nodular hyperplasiaでよいか. 2)この病変の病因について. |
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最終病理診断 | FNH like nodule with angioma like lesion. |
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