第 66 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース
演題番号 02 区分 B. 典型的・教育的・その他の症例
部位/臓器 消化管 大腸
演題名 結腸腫瘍の一例
出題者および所属
長岡赤十字病院 医療技術部1) 病理部2)
薄田 浩幸1),江村 巌2)
症例の概要・問題点
症例 30才,男性.

臨床経過  検診にて大腸ポリープを指摘され,近医より紹介受診.大腸内視鏡検査にてS状結腸に径17mm大の粘膜下腫瘍があり,生検でGIST(gastrointestinal stromal tumor)が疑われた.
また,腹部CTにて傍大動脈リンパ節の腫大が認められた.
腹腔鏡下にS状結腸切除術施行.術中迅速診断にて,GISTが疑われ癌は認められなかったため直腸傍リンパ節(No.241)のみ郭清し,傍大動脈リンパ節は郭清しなかった.なお,血液生化学検査では著変は認められなかった.

切除標本肉眼所見  粘膜表面に著変なく,粘膜下層から漿膜にかけて,境界比較的明瞭で弾性硬な 14x14x10mm大の白色腫瘤を認めた.出血,壊死はなかった.なお,郭清リンパ節に転移や特異所見は認められなかった.

配布標本 切除腫瘍


問題点 病理診断

最終病理診断 Inflammatory myofibroblastic tumor