第 54 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース | |||||||||||||||||||||||
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症例の概要・問題点 | |||||||||||||||||||||||
症例 | 63歳女性 | ||||||||||||||||||||||
主訴 | 特になし。 | ||||||||||||||||||||||
家族歴 | 特記すべき事項なし。 | ||||||||||||||||||||||
既往歴 | 55歳時に甲状腺腫瘍にて左葉切除術を施行されている。 |
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現病歴 | 平成13年11月、近医にて健診を受けた際に下腹部に腫瘤を指摘され、八戸赤 十字病院産婦人科紹介となった。内診にて子宮右前方に手拳大の可動性良好な腫瘤性 病変を触知し、腹部超音波、MRIでは内部に嚢胞状の部分を伴う大きさ72x85mmの一部 充実性の結節性病変として描出された。卵巣腫瘍の診断にて手術を施行したが、病変 は小腸間膜より生じており、小腸間膜原発の肉腫を疑い小腸部分切除術が施行された。 入院時検査所見:血液一般、生化学ともに特に異常所見は認めず、腫瘍マーカー(CEA, CA19-9,CA-125)も正常であった。 |
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切除標本の肉眼所見 | 小腸間膜より生じた大きさ70x85mmの境界明瞭な腫瘤性病変で、 割面では壊死によると思われる嚢胞状の部分を一部に伴う灰白色調の充実性病変であった。 |
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問題点 | 病理組織診断 | ||||||||||||||||||||||
最終病理診断 | Follicular dendritic cell sarcoma. | ||||||||||||||||||||||
配布標本 | 腫瘍組織の一部。 | ||||||||||||||||||||||
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