第 65 回 日本病理学会東北支部学術集会（ＪＳＰ −ＴＮ）　抄録データベース
演題番号 09 区分 A. 難解・問題症例 部位/臓器 軟部組織 頭頚部 演題名 側頚部腫瘍の一例 出題者および所属 福島県立医科大学医学部 病理学第二講座1)，長岡中央綜合病院 病理部2) 日下部 崇1)，福田 剛明1)，五十嵐 俊彦2)，鈴木 利光1)
症例の概要・問題点
症例	57歳，女性
現 病 歴	平成18年6月頃より右頚部の腫瘤を自覚，腫瘤が徐々に増大したため長岡中央綜合病院耳鼻科を受診した． MRI，CTにて右頚部に40x30mmの境界明瞭，嚢胞状の腫瘤が描出された．側頚嚢胞が疑われ，平成19年4月，腫瘤摘出術が行われた．
肉眼所見	大きさ5.5cmx3.5cmx2.5cm，周囲組織との境界は明瞭．割面では嚢胞部と嚢胞内腔に広基性に増生する充実性部が見られる．
配布標本	摘出腫瘍
問 題 点	組織診断
最終病理診断	Lateral cervical cystに発生したbranchiogenic carcinoma(SCC and/or BSC)．