第 65 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP
−TN) 抄録データベース |
演題番号 |
05 |
区分 |
B. 典型的・教育的・その他の症例 |
出題者および所属 |
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弘前大学大学院医学研究科 分子病態病理学講座
水上 浩哉,矢嶋 信久,和田 龍一,八木橋 操六
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症例の概要・問題点 |
症例 |
73歳,女性 |
既往歴 |
2年前左乳癌にて乳腺部分切除(組織型:adenosquamous carcinoma).1年前大腸癌にて右半結腸切除術(組織型:tub2,Stage II).
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現病歴 |
上記の癌に対して経過観察していた.2ケ月前のCT検査にて右肺上葉に径1・2cm大の2つの腫瘤陰影が認められた.気管支細胞診では疑陽性で腺癌を否定できない所見であった.また,気管支生検では明らかな悪性像は認められなかった.転移性腫瘤の可能性も考えられたため,右肺上葉切除術が施行された.術中所見で3つの腫瘍がS2に存在し,大きさはそれぞれ,(1) 2.0cmx1.5cmx1.4cm, (2) 2.3cmx2.2cmx2.0cm,(3) 0.5cmx0.5cmx0.4cmであった.(1)と(2)は離れた腫瘤であり,病現組織像は同様であった.一方,(3)の胸膜下の小さい腫瘤は,組織学的に類上皮細胞性肉芽腫を示し腫瘍性の所見はみられなかった. |
配布標本 |
(2)の腫瘍 |
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問題点 |
腫瘍の病理診断 |
最終病理診断 |
Pneumocytic adenomyoepithelioma.
フロアよりepithelial-myoepithelial carcinomaという意見もあり.
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