第 64 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース
演題番号 23 区分 B. 典型的・教育的・その他の症例
部位/臓器 女性生殖器 子宮
演題名 当初低分化の類内膜腺癌と考えられていた子宮内膜癌の1例
出題者および所属
関口 真紀1, 2,刑部 光正2,本山 悌一1
山形大学医学部人体病理病態学教室1,女性医学教室2
症例の概要・問題点
症例の概要・問題点 55歳女性.3回経妊2回経産.閉経48歳.不正出血のため某医を訪れたところ,子宮内膜細胞診は陰性であったが,子宮内膜組織診にて類内膜腺癌(G2・G3)と診断され,山形大学医学部附属病院を紹介された.子宮体癌の診断で単純子宮全摘術,両側付属器摘出術,骨盤および大動脈周囲リンパ節郭清術が行われた.
 摘出された子宮は内腔を腫瘍が充満しており,筋層の内側1/2までの浸潤が認められた.両側付属器には腫瘍性変化は認められず,リンパ節に転移は認められなかった.
配布標本 子宮体部腫瘍 2枚

問題点 病理診断
最終病理診断 保留(endometrioid adenocarcinomaで同組織から分化,転化したgerm cell tumorの成分を有する腫瘍である可能性)