第 63 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース
演題番号 10 区分 B. 典型的・教育的・その他の症例
部位/臓器 気管,肺,胸膜 肺
演題名 肺腫瘍の一例
出題者および所属
岩手医科大学中央臨床検査部臨床病理部門
無江 良晴,小西 康弘,鈴木 正通,焦 宇飛,上杉 憲幸,菅井 有,中村 眞一
症例の概要・問題点
症例 51歳 男性
主訴 喀血,易疲労感
既往歴 特発性血小板減少性紫斑病で近医にて経過観察中
家族歴 特記事項なし
現病歴 平成17年11月13日喀血を認め近医を受診し,精査施行した.
胸部CTにて右肺上葉に腫瘤陰影及び浸潤影を認めた.
止血剤にて喀血は改善し,退院した.
平成18年2月7日の胸部CTにて浸潤影は改善していたが,腫瘤影は残存し増大傾向を示した.
縦隔リンパ節腫大も認めたため,肺癌疑いで翌日気管支鏡検査及び
擦過細胞診を行ったが確定診断には至らなかった.
平成18年3月13日に治療診断目的にて腹腔鏡補助下右肺上葉切除を施行した.
切除標本肉眼所見 右肺上葉に26x13mmの限局性腫瘤性病変を認めた.
割面では灰白色調の充実性病変で,一部に壊死を伴っていた.
配布標本 右肺腫瘍

問題点 病理診断
最終病理診断 Large cell neuroendocrine carcinoma (LCNEC)