第 63 回 日本病理学会東北支部学術集会（ＪＳＰ −ＴＮ）　抄録データベース
演題番号 05 区分 B. 典型的・教育的・その他の症例 部位/臓器 甲状腺 演題名 甲状腺腫瘍の一例 出題者および所属 福島県立医科大学付属病院病理部1)，福島県立医科大学病理学第一講座2) 白河厚生総合病院病理部3) 野村 瑞子1)，橋本 優子1)，野沢 佳弘3) 渡邉 一男1)，阿部 正文1)2)
症例の概要・問題点
症例	16歳 女性
家族歴	叔母：甲状腺手術歴あり（詳細不明）
既往歴	特記事項なし
現病歴	平成17年4月，父親に甲状腺腫を指摘され，5月当院内分泌外科受診． エコー上甲状腺右葉に径27mmの腫瘍を認めた． 甲状腺機能，腫瘍マーカーは基準範囲内．Tlシンチ，Tcシンチで悪性の所見なし． 穿刺吸引細胞診を2回施行し，2回とも乳頭癌疑いであった． 8月2日 針生検施行するも壊死組織で組織診断は困難． 8月23日 甲状腺右葉切除術＋気管周囲廓清術施行．
提出標本	甲状腺腫瘍（手術標本）
問題点	病理診断
最終病理診断	Papillary carcinoma, cribriform-morular variant, thyroid. (家族性大腸腺腫症に随伴する甲状腺腫瘍．β-cateninの免疫染色が診断上有用)
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