第 62 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース
演題番号 21 区分 B. 典型的・教育的・その他の症例
部位/臓器 女性生殖器 外陰
演題名 外陰部皮下腫瘍の1例
出題者および所属
岩手医科大学 臨床病理
山野 三紀,上杉 憲幸,鈴木 正道,無江 良晴,菅井 有,中村 眞一
症例の概要・問題点
症例 45歳,女性.
主訴 外陰部腫脹感
既往歴 特記事項無し
月経歴 初潮11歳,28日型,順,3G2P
臨床経過 約3年前より外陰部のゴルフボール大腫瘤に気づき,バルトリン腺
嚢腫の診断にて,経過観察されていた.最近になり増大したため,
平成17年8月30日当院産婦人科を受診した.血液生化学的検査・腫
瘍マーカー:異常なし.外陰部所見:外陰部右側に下垂する,15cm
大の弾性硬の皮下腫瘍が存在し,正中は保持される.同年9月24日,
右大陰唇に皮膚組織をつけて腫瘍切除術を施行した.腫瘍はソケイ
管に連続しているように見えた.
手術後肉眼所見 皮下組織に存在する大きさ130x75x30?大,重さ130gで,腫瘍境界
明瞭な白色調充実性腫瘍であった.
配布標本 腫瘍摘出標本

問題点 病理組織診断
最終病理診断 Angiomyofibroblastoma
(近傍の脂肪組織や血管をinvolveする像があり,aggressive angiomyxomaではないか,
またcellular angiofibromaとすべきではないかという意見あり)