第 62 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース | |||||||||||||||||||||||
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症例の概要・問題点 | |||||||||||||||||||||||
症例 | 73歳,男性 | ||||||||||||||||||||||
主訴 | 体幹及び上肢の無症候性紅色皮疹 | ||||||||||||||||||||||
既往歴 | 特記すべきことなし | ||||||||||||||||||||||
現病歴 | 数ヶ月前より体幹及び上肢に紅色皮疹が出現.無症候性であったた め放置していた.健康診断の際に保健師より診察を勧められ皮膚科 を受診した.皮膚科受診時,顔面,体幹,上肢に爪甲大までの紅色 小結節,浸潤性紅斑を多数認めた.皮疹以外に理学的異常所見は見 られなかった.皮膚生検標本では,真皮に類円形の核小体の明瞭な 大型の異型細胞がびまん性に浸潤していた.表皮への浸潤は認めら れなかった.免疫染色では,異型細胞は,CD68, myeloperoxidase 陽性であった.CD3, CD4, CD5, CD8, CD20, CD30, CD45RO, CD56, CD79aは陰性であった.血液検査では白血球数 6,380/μl (blast 63%), 赤血球数 415万/μl, 血小板数 7万/μlであった. 血液内科に紹介となり骨髄検査が行われ,有核細胞の90%以上が blastで占められていた. |
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配布標本 | 皮膚生検標本 | ||||||||||||||||||||||
問題点 | 皮膚の病理診断 | ||||||||||||||||||||||
最終病理診断 | AML(M1) (化学療法後皮疹消失) | ||||||||||||||||||||||
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