第 54 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース
演題番号 06 区分 [2.教育的な症例]
部位/臓器 腹膜,後腹膜及び関連組織  後腹膜
演題名 後腹膜腫瘍の一例
出題者および所属
笹生俊一
山形県立中央病院中央検査部病理
症例の概要・問題点
症例 42歳、主婦
既往歴 甲状腺腫で2年間投薬治療
現病歴 2OO1年7月職場検診で胃壁外病変を指摘された。近医で
のCT検査で左腎腫瘍と診断され、9月19日山形県立中央病院泌
尿器科に紹介、入院した。左副腎または後腹膜の腫瘍が疑われた。
甲状腺腫瘍も指摘され、MENが疑われたが褐色細胞腫は否定された。
10月23日甲状腺左葉切除術と左側後腹膜腫瘍の摘出術が施行され
た。甲状腺腫瘍は乳頭癌であった.AFP;0.4ng/ml, CEA;0.4
ng/ml, CA19-9;3.3U/mlといずれも正常域であった。
左後腹膜腫瘍:腫瘍は左腎の直上にあり、13.3x9.7x7.Ocm大で、
薄い被膜を有していた。腎との連続性はなかった。腫瘍割面は、粘
液状の液をいれている多数の嚢胞状腔があり、その間に黄灰白色調
と灰白色調の充実部位が混在し、ぬるぬるした感じがあった。

問題点 病理組織診断
最終病理診断 Extraskeletal mesenchymal chondrosarcoma.