| 第 61 回 日本病理学会東北支部学術集会（ＪＳＰ
−ＴＮ） 抄録データベース |
| 出題者および所属 |
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長岡赤十字病院中央検査部病理1)，
同 検査部2)
江村巌1)，薄田浩幸2)
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| 症例の概要・問題点 |
| 症例 |
58才，女性 |
| 既往歴 |
特記すべきことなし |
| 現病歴 |
死亡6ヶ月前から全身倦怠感，胃部不快感，体重減少あり．
検査の結果バセドウ病と診断された．死亡4ヶ月前から腹
部膨満感出現．CT検査により大量腹水，胃壁の肥厚，腹膜
播種，Krukenberg 腫瘍が確認された．胃生検の結果
Signet-ring cell carcinoma と診断された．
抗癌剤療法(Taxol;60mg/body+5FU;500mg/body)により大量
腹水，胃壁の肥厚，腹膜播種等の病変は著明に改善した．
しかし，血清Creの軽度上昇を認めた．その後dose downし化
学療法を継続し腹水，胃壁の肥厚，腹膜播種等は改善されて
いたが血清Creはほぼ右肩上がりに上昇した．死亡20日前から
急速に腹水が増加し，尿量が減少した．死亡７日前からは無
尿となり，永眠された．
入院時尿沈査中に2,8-dihydroxyadenine 結晶と考えられる
結晶を認めた．
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| 問題点 |
死因は？ |
| 最終病理診断 |
Adenine phosphoribosyltransferase deficiency (APRT欠損症) |
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