第 54 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース
演題番号 04 区分 [3.その他]
部位/臓器 皮膚
演題名 皮膚弛緩症の一例
出題者および所属
和田圭1)2)、前沢千早1)、八嶋亜紀子1)、佐藤孝1)
赤坂俊英2)、増田友之1)
1) 岩手医科大学第2病理
2) 岩手医科大学皮膚科
症例の概要・問題点
症例 26歳、女性
経過 10歳台後半より顔面、躯幹、下肢に浸潤性紅斑を認めており、1996
年(22歳)岩手医大皮膚科を受診した。1997年頃より四肢に丘疹
が出現し、自然消退と再燃をくり返すようになった。生検にて真皮
浅層を中心とする異型リンパ球浸潤を認め、lymphomatoid
papulosisと診断された。浸潤性紅斑、左膝の潰瘍は種々の治療に抵
抗性を示し、1999年、切除術、皮弁形成術を施行した。全身の皮
膚に著明な色素沈着と萎縮を認め、鼠径部では皮膚弛緩性が目立つ
ようになった。

問題点 病理組織診断
最終病理診断 Malignant lymphoma(GSS), Cutaneous T-cell lymphoma, CD30(+).

配布標本 腹部浸潤性紅斑部