第 60 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース | |||||||||||||||||||||||
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症例の概要・問題点 | |||||||||||||||||||||||
2004年10月23日(土),17:56; M6.8, 18:11; M6.0, 18:34; M6.5 の地震がたてつづけに新潟県中越地区を襲い,小千谷市では最大で震度6強を記録し,小千谷総合病院は甚大な被害を被った.従来,当教室から毎週1回の病理診断に通っており,震災1週間後に,医療支援のため緊急車両登録をした自家用車で当地へ入った. 昭和30年代の鉄筋コンクリート造り3階建ての建物は,鉄筋がむき出しになるほどの被害で,その2・3階を使用していた病理部門では,標本箱・ブロック箱やスチール製本棚の診断書類は崩れ落ち,こぼれた試薬などにまみれていた. 標本作製台の排気ダクトは破断し,実験台も移動していたが,幸い,倒れた機器はクリオスタットのみで,顕微鏡やミクロトームは無事であった. 状況はホームページ上に公開した(http://www.med.niigata-u.ac.jp/pa2/index.htm). 耐震および免震建築の重要性が認識されたが,その他標本箱やブロック箱の耐震対策や試薬類の保管など,病理部門での震災に対する対策につき,問題点や参考点などを紹介したい. |
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