第 59 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース
演題番号 10 区分 B. 典型的・教育的・その他の症例
部位/臓器 16 女性生殖器 子宮
演題名 子宮頸部腫瘍の一例
出題者および所属
西村 拓哉1,西川 祐司1,山本 洋平2,吉田 正行1,李 慶昌1,
東海林 琢男2,大森 泰文1,太田 博孝3,斉藤 謙4,榎本 克彦1
1) 秋田大学医学部病理病態医学講座 分子病態学分野・腫瘍病態学分野
2) 秋田大学医学部病理部
3) 秋田赤十字病院産婦人科
4) 秋田赤十宇病院病理部
症例の概要・問題点
症例 64歳、女性
既往歴 特記すべきことなし
月経歴 初経16歳、閉経52歳
妊娠歴 4妊1産
臨床経過
2003年11月黄色帯下を主訴として秋田赤十字病院に来院。
エコー検査により子宮頚部壁内に腫瘤が認められたが、
子宮頸部細胞診class ?、内膜細胞診negativeであり経過観察されていた。
2004年3月再度黄色帯下があり来院し、検査の結果頸部細胞診 class ?、
内膜細胞診positiveであった。内膜生検を行ったところ、
endometroid carcinoma, grade ?の診断であった。
CT, MRIでは頸部に4.0x3.5x3.5cmの大きさの腫瘤が認められた。
2004年4月に広汎子宮全摘術が施行された。
肉眼所見
内頸部を主座とする3.9x3.2x3.0cmの充実性の腫瘍で、内腔に向かい突出していた。
割面は黄白色で一部に出血部を伴っていた。
配布標本 広範子宮全摘術時の子宮頸部腫瘍標本

問題点 病理組織診断
最終病理診断 Endometrioid adenocarcinoma with neuroendocrine differentiation