第 59 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース
演題番号 09 区分 A. 難解・問題症例
部位/臓器 9 消化管 胃
演題名 出血をきたした胃腫瘍の1例
出題者および所属
秋田大学医学部病理病態医学講座 分子病態学分野・腫瘍病態学分野
西川 祐司,山本 洋平,吉田 正行,西村 拓哉,
李 慶昌,東海林 琢男,大森 泰文,榎本 克彦
秋田県成人病医療センター消化器科
向島 偕
症例の概要・問題点
症例 79歳,男性
主訴 下血(タール便)
既往歴
約12年前に陳旧性心筋梗塞、糖尿病で秋田県成人病医療センターに入院し、
経皮的冠動脈形成術が行われた。その後、他院で陳旧性心筋梗塞、高血圧、
糖尿病、糖尿病性腎症、腎性貧血などに対して外来加療を受けていた。
経過
朝、大量の下血があり、秋田県成人病医療センターに入院した。
精査したところ、胃噴門部付近に壊死をともなう巨大な腫瘍が見出された。
腫瘍からの出血をコントロールできなかったため、胃全摘手術および
リンパ節廓清が行われた。その後、肺炎を併発し、永眠された。
剖検は行われなかった。
配布標本 摘出胃から切り出した腫瘍の一部(P2004-294?)

問題点 病理診断について
最終病理診断 Anaplastic large cell lymphoma