第 59 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース
演題番号 08 区分
部位/臓器 9 消化管 胃
演題名 胃粘膜下腫瘍の一例
出題者および所属
岩手医科大学臨床病理部門
鈴木 正通、上杉 憲幸、焦 宇飛、菅井 有、中村 眞一
症例の概要・問題点
症例 60歳女性
主訴 黒色便、全身倦怠感
既往歴 特記すべき事項なし
家族歴 特記すべき事項なし
現病歴
平成16年3月頃より黒色便を認め、全身倦怠感も自覚するようになったため近医受診し、
貧血を指摘された。上部消化管内視鏡検査にて、胃前庭部から十二指腸球部に及ぶ
大きな粘膜下腫瘍を認め、肛門側には出血性潰瘍の形成を認めた。
潰瘍部からの生検にてGIMTと診断され、悪性の可能性が示唆されたため、
同年4月幽門側胃亜全摘出術が施行された。
切除標本・肉眼所見
胃前庭部の表面に潰瘍形成を伴う大きさ82x80x71mmの粘膜下腫瘍の
形態を示す腫瘤性病変で、胃壁外に突出するように発育していた。
割面では表面に潰瘍形成を伴うものの、比較的限局した病変で、
広範な出血、壊死を伴う灰白色調の腫瘍組織が認められた。
配付標本 病変部(1)とリンパ節転移巣(2)

本症例の問題点 病理診断
最終病理診断 Malignant GIMT, muscular type (Further examination required)