第 59 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース
演題番号 06 区分
部位/臓器 気管,肺,胸膜 肺
演題名 Intralobular sequestrationに肺腫瘍を合併した一例
出題者および所属
小松 正代1)、高橋 正人2)、山内 美佐2)、
川村 公一2)、増田 弘毅2)、南條 博3)
山本組合総合病院検査科病理1)、
秋田大学医学部病理病態医学講座器管病態医学分野2)、
秋田大学医学部付属病院病理部3)
症例の概要・問題点
症例 74歳 男性
主訴 血痰、喀血
臨床経過
平成12年12月より血痰を主訴として、当院、呼吸器内科受診した。
左下葉の無気肺を認めた。
左気管支下部を閉塞する血痰を認め止血剤、去痰剤で軽快した。
その後平成16年3月に再び喀血したため再受診した。
左下葉の無気肺を認め、気管支鏡では左主気管支を閉塞する血痰を認めた。
CT上、明らかな分画肺は確認できなかった。
動脈造影検査では、左下葉の血流のほとんどが、胸部下行大動脈から
直接分岐する異常動脈により供給されており、静脈血は左下肺静脈に還流していた。
平成16年6月左肺下葉切除術を行った。
以下は手術材料のマクロ写真およびその割面写真と、プレパラートは
肺内に認められた腫瘍である。

問題点
1.本症例がintralobular sequestrationでよいか。
2.本症例に認められた腫瘍の組織をどう考えるか。
最終病理診断 Carcinoid tumorlet