第 55 回 日本病理学会東北支部学術集会（ＪＳＰ −ＴＮ）　抄録データベース
演題番号 10 区分 A(難解) 部位/臓器 気管，肺，胸膜　肺 演題名 肺に出現した多発性結節性病変の一例 出題者および所属 角田力彌1)、結城秀樹2)、前田邦彦3)、 中村直哉4)、阿部正文4)、山川光徳3) 1)米沢市立病院・病理 2)同・呼吸器内科 3)山形大学・医・一病理 4)福島県立・医・一病理
症例の概要・問題点
症例	40歳、女性
現病歴	H13. 4　　左眼瞼腫脹、左口唇＆左前腕のしびれ感あり。 H13. 9　　健診で胸部陰影を指摘される。 H13.10　　CT：両肺野に2cm大以下の淡い結節6ケが散見される。 　　　　　　石灰化や肺門リンパ節腫大はない。 　　　　　　CEA 0.8ng/ml, シアリルLex-Iag(SLX) 32U/ml, シフラ1.0以下ng/ml 　　　　　　一回目入院後、全身検索で、右前頭葉白質に15mm周囲に 　　　　　　軽度の浮腫を伴う結節陰影あり。左上肢しびれ感。 　　　　　　肺の結節は前回に比べて軽度増大している。 　　　　　　WBC 3600, RBC 447, Hb 13.6, Ht 40.6, GOT 21，GPT 16, ALP 174, 　　　　　　LDH 329, CRP O.1, 血沈18 & 47, HBs(-), HCV(-), sIL-2R 761 　　　　　　二回目入院　VATS施行，S10の2x2x3cm肺腫瘤(配付資料) 　　　　　　を摘出。前頭部結節は増大傾向あり。 H14. 1　　EB抗EBNA(FA) 40/ 抗VCAIgA(FA) 10/ 抗VCAIgG(FA) 160/ ／抗VCAIgM(FA)10 H14. 3　　頭部、胸部陰影は消失し、現在、健康に暮らしている。
問題点	病理診断
最終病理診断	Lymphomatoid granulomatosis. (Jaffe はorganizing pneumonia.)
	画像１ 画像２