第 60 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP
−TN) 抄録データベース |
出題者および所属 |
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櫻田 潤子1)2), 梅津 哉1)2), 内藤 眞1)
1) 新潟大学大学院医歯学総合研究科細胞機能講座分子細胞病理学分野
2) 新潟大学医歯学総合病院病理部 |
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症例の概要・問題点 |
症例 |
24歳, 男性 |
臨床診断 |
右側頭骨腫瘍疑い |
臨床経過 |
21歳 右顔面神経麻痺を発症した。
22歳 近医で右顔面神経神経鞘腫を疑われた。
23歳 当院を紹介受診。CT・MRI検査では,顔面神経管を主体とし
外耳道へ突出する腫瘍性病変を認めた。
周囲の骨破壊は軽度で,顔面神経管を通り茎乳突孔を経て
側頭骨外に突出する腫瘍を認めた。
またMRI検査では,T1強調画像で等信号,T2強調で低信号であった。
24歳 精査で臨床上病変は炎症性変化あるいは肉芽腫性病変を考え摘出術を行った。
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摘出標本 |
検体は顔面神経管内の主病変(配布標本)及びそれと連続して
外耳道に突出する病変として採取された。
検体は白色調で一部出血を伴うが,割面は比較的均一で弾性軟の組織であった。
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問題点 |
病理診断 |
最終病理診 |
演者診断:Paraganglioma: facial canal.
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演者コメント |
免疫染色の結果
クロモグラニン 陽性,シナプトフィジン 陽性,S100 弱陽性細胞を散見,
GFAP・Neurofilament・NSE・Leu 7・サイトケラチン・EMA・ビメンチン・LCA 陰性
CD34及びCD31 介在する血管に陽性,Ki67 陽性細胞 <5%,p53 陰
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画像1
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画像2
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外耳道に突出した腫瘍 |
顔面神経腫瘍中拡大 |
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画像3
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画像4
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顔面神経部腫瘍弱拡大 |
強拡大 |
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