第 60 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース
演題番号 06 区分 A. 難解・問題症例
部位/臓器 唾液腺
演題名 左耳下腺腫瘍の一例
出題者および所属
阿保亜紀子1), 佐藤孝1), 前沢千早1),
増田友之1), 横山哲也2)
1) 岩手医科大学病理学第二講座
2) 岩手医科大学耳鼻咽喉科学講座
症例の概要・問題点
症例 40歳, 女性
主訴 左耳下部の腫瘤
既往歴 幼少時にリウマチ熱
家族歴 特記すべき事項なし
現病歴
平成15年12月頃より左耳下部の腫瘤を自覚していたが,疼痛なく経過していた。
除々に腫大してきたため,平成16年7月17日近医皮膚科を受診。
左顔面から耳下腺にかけて35x40mmの腫瘤を触知され,
頭部CTでは右耳下腺浅葉に33x26mm大の辺縁不整で不均一なdensityの腫瘍が認められた。
9月9日に行われた生検の結果では筋上皮腫が疑われていた。確定診断,および治療のため,
当院耳鼻咽喉科紹介となり,腫瘍摘出術が行われた。
腫瘍の肉眼所見
 
腫瘍は左耳下腺内に境界明瞭な白色結節として認められた。
最大割面の大きさは33x26mmであった。
配布標本
当院の手術標本の腫瘍組織

問題点
病理組織診断について
最終病理診断
演者診断:Pleomorphic adenoma: parotid gland.