第 58 回 日本病理学会東北支部学術集会（ＪＳＰ −ＴＮ）　抄録データベース
演題番号 03 区分 B. 典型的・教育的・その他の症例 部位/臓器 腹膜，後腹膜及び関連組織　後腹膜 演題名 若年女性に発生した後腹膜腫瘍 出題者および所属 山形大学人体病理病態学教室 緒形 真也，内ヶ崎 新也，内海 七重，田村 元，本山 悌一
症例の概要・問題点
症例	17歳 女性 高校生
既往歴	数ヶ月前より紫斑病性腎炎の診断で、食事療法とプレドニンの経口投与を受けていた．
家族歴	特記すべきことなし．
現病歴	紫斑病性腎炎の経過観察のために行った血液検査でBUN 49mg/dl (9・20mg/dl)， クレアチニン3.6mg/dl (O.5・O.9mg/dl)と上昇していたため，さらに精査の 結果両側水腎症と骨盤内に石灰化を伴う巨大な腫瘍があることが判明した．術 前卵巣腫瘍の可能性も疑われたが，手術により骨盤後腹膜に存在することが 判り，摘出した腫瘍は最大径16cm，重量1134gであった．
配布標本	後腹膜腫瘍
問題点	病理診断
最終病理診断	Mesenchymal chondrosarcoma