第 54 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース
ワークショップ 02
部位/臓器 神経系,下垂体,松果体,中枢神経系
演題名 小脳腫瘍の1例
出題者および所属
渡辺みか1)、遠藤希之1)、森谷卓也1)、笹野公伸1)
隈部俊宏2)、吉本高志2)
1) 東北大学医学部附属病院病理部
2) 東北大学医学部脳神経外科
症例の概要・問題点
症 例 38歳、女性
既往歴 25歳頃より皮膚に神経線維腫が多発し、27歳時に神経線維腫症(NF-1)と診断された。
現病歴 平成13年6月末頃より後頭部痛があり、CT、MRIにて左小脳半
球に約3cm大の腫瘍を認めた。同年7月30日腫瘍摘出術を施行。
術後3日後のMRlにて、摘出腔内側の脳幹部側に一部増強効果を
伴う病変の残存を認めた。8月7日退院後外来followしていたが、
10月5日のfollow up MRIにて残存するenhance lesionの拡大を
認めたため、11月14日より放射線療法(全脳30Gy+局所30Gy)、
化学療法(ACNU)を開始し、12月28日自宅退院となった。

問題点 1) 病理組織診断、2) 悪性度
最終病理診断 Pilocytic astrocytoma, Grade ?.

配布標本 腫瘍摘出標本