第 56 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース | |||||||||||||||||||||||
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症例の概要・問題点 | |||||||||||||||||||||||
症例 | 71歳 男性。 | ||||||||||||||||||||||
既往歴 | 特記すべき事項なし。 | ||||||||||||||||||||||
家族歴 | 特記すべき事項なし。 | ||||||||||||||||||||||
入院時検査所見 | 血液一般、生化学検査にて特記すべき異常なし。尿一般検査にて血尿を示す。 | ||||||||||||||||||||||
現病歴 | 生来健康であったが、平成14年10月頃より、無症候性肉眼的血尿を認める ようになり、精査のため近医を受診した。膀胱鏡検査にて膀胱左項三角部 から側壁にかけて、径1cm程の乳頭状の隆起性病変と表面平滑な径2cm程の 隆起性病変を認めた。両者には明らかな連続性はなく、独立した病変と思われた。 腫瘍性病変を疑い、生検ならびに経尿道的膀胱粘膜切除術(TUR-Bt)が施行された。 病理組織検査にて乳頭状腫瘍はTCC, G1と診断された。 |
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配布標本 | 表面平滑な病変からTUR-Btにより得られた組織片。 | ||||||||||||||||||||||
本症例の問題点 | (1) 病理組織診断 (2) 本病変の悪性度 | ||||||||||||||||||||||
最終病理診断 | Malignant fibrous histiocytoma (MFH) (ただし,癌の成分がないことを前提とする) | ||||||||||||||||||||||
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