第 51 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース
演題番号 13
部位/臓器 軟部 上肢
演題名 右手背部軟都腫瘍の1例
出題者および所属
菅井 有(1)、上杉憲幸(1)、焦 宇飛(1)、幅野 渉(1)、
中村眞一(1)、一戸克明(2)、阿部正隆(2)
岩手医科大学臨床病理部門(1)、北上済生会病院整形外科(2)

症例の概要・問題点
症例 55歳、男性
既往歴 慢性C型肝炎で昭和63年より加療中
家族歴 特記すべきことはない
現病歴 平成11年9月頃より、右手背の腫瘤が出現した。痛みはなかったが、放置しても軽快しないため
平成11年11月10日に北上済生会病院整形外科を受診した。
精査の結果腫瘍性病変が疑われたため、11月30日腫瘍摘出術を施行された。
手術時の肉眼所見として、大きさ25x22mmの比較的境界明瞭な腫瘤で、第2中手骨腱膜近傍に
位置していた。周囲の筋膜との癒着はなかった。
割面は比較的homogeneousで壊死、出血はみられなかった。
現在まで化学及び放射線療法などの追加治療は行われていないが、再発はみられていない。


問題点 本腫瘍の病理診断
最終病理診断 Low grade myofibroblastic sarcoma.

提出標本 腫瘍割面