第 51 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース | |||||||||||||||||||||||
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症例の概要・問題点 | |||||||||||||||||||||||
症例 | 33歳、男性 | ||||||||||||||||||||||
主訴 | 右顎下部腫瘤 | ||||||||||||||||||||||
家族歴・既往歴 | 特記すべき事なし | ||||||||||||||||||||||
現病歴 | 2週間前より右顎下部の腫脹を自覚し、近医耳鼻咽喉科を受診。頸部CTにて右顎 下腺の外側前方よりに径3.0x 2.5cmの腫瘤を認めた。穿刺吸引細胞診にてclass ?。 その後、急速な増大傾向を認めたため、山形大学医学部付属病院耳鼻咽喉科に精査 加療目的にて紹介となった。 |
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入院時現症 | 右顎下部に4.0x3.0cmの弾性硬、境界明瞭、可動性やや不良の腫瘤を認めた。 皮疹・皮膚病変などは特に見られなかった。また、肝・脾腫やリンパ節腫脹も認めら れなかった。 |
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入院時検査所見 | 特に異常所見は認めず(WBC 6,220/μl,RBC 400万/μl,Hb 13.8g/dl, Hct 41.1%,plt 203万/μl,GOT 18IU,GPT 19IU,LDH 242IU,Amy 102IU, P.Amy 34IU,S.Amy 68IU |
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画像所見 | CT;右顎下部に境界明瞭、内部不均一な造影効果のない腫瘤を認めた。 MRI;右顎下部に4.0x2.5cmの、辺縁整、内部やや不均一な腫瘤病変を認めた。 (T1・STIRにて高信号) |
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経過 | 画像所見等で確定診断を得られなかったため、4月18日に腫瘤の摘出術を施行。 | ||||||||||||||||||||||
問題点 | 病理組織診断名 | ||||||||||||||||||||||
最終病理診断 | Histiocytic and dendritic cell tumor. | ||||||||||||||||||||||
配布標本 | 当該腫瘤の一部 (山大1319) | ||||||||||||||||||||||
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