第 51 回 日本病理学会東北支部学術集会(JSP −TN) 抄録データベース | |||||||||||||||||||||||
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症例の概要・問題点 | |||||||||||||||||||||||
症例 | 67歳、女性 | ||||||||||||||||||||||
主訴 | 右手掌腫瘤、トゲが刺さったような痛み | ||||||||||||||||||||||
既往歴 | 32歳時乳腺炎、62歳時腰椎椎間板ヘルニア | ||||||||||||||||||||||
現病歴 | 平成11年8月頃、右手掌球部の腫瘤に気付く。原因不明で、トゲが刺さったような痛みがあった。 徐々に増大し、圧痛が強いので某医を受診、平成12年3月17日青森労災病院を紹介され、 手術目的に4月13日入院した。4月14日、右手掌軟部腫瘍切除術施行。術後経過は良好で、 5月29日現在再発、転移は認めていない。 |
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手術所見 | 右手掌で拇指と示指の指股部に直径約2cm大の弾性軟の腫瘍があった。右正中神経枝と連続し、 神経束から剥がすように切除。基部はあまり動かず、腫瘍の一部を残す。皮膚との癒着はない。 臨床的には神経鞘腫を疑った。 |
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肉眼所見 | 摘出腫瘍は2x1.5x1cm大の結節性、充実性腫瘍。帯赤灰白色で弾性軟。 被膜下出血はあるが、壊死巣は見られない。 |
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問題点 | 病理組織診断と悪性度 | ||||||||||||||||||||||
最終病理診断 | Malignant peripheral nerve sheath tumor. | ||||||||||||||||||||||
配布標本 | 右手掌軟部腫瘍 | ||||||||||||||||||||||
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